「最近、一人旅する人が増えた気がする」「自分も一人旅したいけど、みんなどのくらいしているの?」そんな疑問を持っていませんか?
実は、2024年度の最新調査で、国内宿泊旅行における一人旅の割合が18.0%に達し、もはや特別なものではなく日本人の代表的な旅行スタイルになっています。
この記事では、じゃらんリサーチセンターとユーロモニターの2025年最新統計データをもとに、一人旅の割合の推移、男女別・年代別の詳細データ、そしてなぜ今、一人旅が急増しているのかを徹底解説します。
最終更新:2025年10月18日|データ出典:じゃらん観光国内宿泊旅行調査2025、ユーロモニター調査2024
この記事でわかる5つのポイント
1. 最新の一人旅割合:2024年度18.0%(前年度15.9%から2.1ポイント増) 2. 男女別データ:男性24.2%、女性13.5%と男性が高い傾向 3. 年代別傾向:30〜44歳が24.6%で最多、若年層も高水準 4. 世界比較:日本19.2%で世界39カ国中トップ(世界平均7.2%) 5. 増加背景:5年間で約2倍に急増した理由を分析
【2025年最新】一人旅の割合は18.0%
国内宿泊旅行における一人旅の最新データ
じゃらんリサーチセンターが発表した「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2025」によると、2024年度(2024年4月〜2025年3月)の国内宿泊旅行における同行形態で「ひとり旅」が18.0%を占めました。
これは前年度の15.9%から2.1ポイント増加しており、「夫婦2人での旅行」(25.6%)に次ぐ第2位の旅行スタイルとなっています。
前年度との比較
| 調査年度 | 一人旅の割合 | 前年比 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 15.9% | - | じゃらん2024 |
| 2024年度 | 18.0% | +2.1pt | じゃらん2025 |
じゃらんリサーチセンターの森戸香奈子主席研究員は、「今後、まだ伸びていくとみている。女性の伸びも続いていることから、日本人の代表的なパターンとなってきた」と分析しています。
一人旅は決して珍しいものではなく、もはや日本人の標準的な旅行スタイルの一つになったといえるでしょう。一人旅のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、一人旅のメリット・デメリット完全ガイドで徹底解説しています。
男女別・年代別の一人旅割合
男女別データ:男性が女性の約2倍
ユーロモニターの調査によると、日本で「一人で行くことが多い」と回答した人の割合は、女性13.5%、男性24.2%となっています。
男性の方が一人旅をする割合が約2倍高いという結果です。
| 性別 | 一人旅の割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 男性 | 24.2% | 約4人に1人が一人旅 |
| 女性 | 13.5% | 増加傾向継続中 |
女性の一人旅も着実に増加しており、特に若年層では顕著な伸びを見せています。女性一人旅の安全対策については、女性一人旅の宿泊施設選び完全ガイドで詳しく解説しています。
年代別データ:30〜44歳がトップ
世代別に見ると、30〜44歳が24.6%と全世代の中で最も多くなっています。
| 年代 | 一人旅の割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 18〜29歳男性 | 24.9% | 同行形態でトップ |
| 30〜44歳 | 24.6% | 全世代で最多 |
| 50代男性 | 高水準 | 同行形態でトップ |
| 18〜29歳女性 | 24.5% | 友人旅行がトップ |
18〜29歳男性では「ひとり旅」が同行形態のトップとなっており、若年層男性の一人旅志向が非常に強いことがわかります。
一方、同年代の女性は「友人との旅行」が最も多いものの、一人旅の割合も着実に増加しています。
世界比較:日本は一人旅大国
日本の一人旅割合は世界トップ
ユーロモニターが39カ国を対象に実施した調査では、「休暇で旅行に行くとき、誰と行きますか」という問いに対して、「一人で行くことが多い」と答えた人の割合は世界全体で7.2%。一方、日本は19.2%と約5人に1人が一人旅を選び、調査対象国39カ国中で一番大きい割合となりました。
| 国・地域 | 一人旅の割合 | 備考 |
|---|---|---|
| 日本 | 19.2% | 39カ国中1位 |
| 世界平均 | 7.2% | 39カ国平均 |
日本の一人旅割合は世界平均の約2.7倍と圧倒的に高く、まさに世界一の一人旅大国といえるでしょう。
5年間で約2倍に急増
日本で「一人旅」と回答した人の割合は、2019年の10.4%から5年間でほぼ倍増しています。
この急激な増加は、新型コロナウイルスのパンデミックを経て、日本人の旅行スタイルや価値観が大きく変化したことを示しています。
なぜ今、一人旅が増えているのか?5つの理由
1. コロナ禍による価値観の変化
ユーロモニターの分析では、「東アジアは伝統的に集団主義の価値観が強いが、コロナ禍を経て個人よりも社会を優先する考え方に対して疑問を持つ消費者が増え、自分を大切にするセルフケアの意識や個人主義が台頭するようになった」としています。
パンデミックによる行動制限の経験が、個人の時間や自由を重視する価値観を強めたといえます。
2. 単身世帯の増加
2023年の日本の世帯構成比は単身世帯が全体の4割を占め、これは世界の2割を大きく上回っているという背景もあります。
一人暮らしが当たり前になったことで、旅行も一人で行くことへの抵抗感が薄れたといえるでしょう。
3. 「ソロ活」文化の定着
近年「ソロ活」という言葉が注目を集め、一人カラオケ、一人焼肉など旅行以外の日常の場面でも一人で快適に過ごせる環境が整い、「一人行動」に対する印象は大きく変わったとされています。
一人カフェ、一人映画、一人外食などが当たり前になり、「一人=寂しい」というイメージが払拭されつつあります。
4. 一人旅向けサービスの充実
宿泊施設や観光業界が一人旅客向けのサービスを充実させたことも大きな要因です。一人旅専用プランや、一人でも入りやすいレストランなど、インフラ面での受け入れ態勢が整ったことが追い風になっています。
一人旅での宿泊施設の選び方については、一人旅の宿泊施設選び完全ガイドで詳しく解説しています。
5. 旅先での新たな出会いを求める声
宿泊旅行に対する意識では、旅行先で人との交流を望む志向が増加傾向にあります。特に若年層で体験・交流志向が高まっており、一人旅だからこそ得られる現地での出会いや交流に価値を見出す人が増えています。
一人旅中に寂しさを感じたり、食事や観光を一緒に楽しみたいと思ったりした時、Torifure(トリフレ)が役立ちます。トリフレは一人旅をする人向けのマッチングアプリで、スポット単位でのマッチングが可能。「この観光地を一緒に回りませんか?」「夕食だけ一緒に食べませんか?」といった柔軟な使い方ができます。
一人旅の自由度は保ちつつ、感動の共有や食事のシェア、移動費の割り勘など、一人旅のデメリットを解消できるのが特徴です。認証機能付きで安心・安全に利用できるため、初めての一人旅でも心強い味方となります。
一人旅経験者は約8割
旅行好きを対象にした調査では、一人旅の経験有無を尋ねたところ、79.3%が「ある」と回答。年代別では、50代と60代を除く世代で8割以上が一人旅経験者。最多は「〜29歳」の87.0%、最少は50代の74.3%でした。
つまり、旅行好きの約8割が一人旅を経験済みであり、一人旅はもはや特別なものではなく、多くの人が経験する一般的な旅行スタイルになっているといえます。
これから一人旅を始めたいという方は、一人旅完全ガイド2025で基本から詳しく解説しています。
一人旅が不安な方へ:安全対策とアプリ活用
一人旅の割合が増えているとはいえ、初めての一人旅には不安がつきものです。特に以下のような心配事がある方も多いでしょう。
よくある不安
- 一人で食事をするのが恥ずかしい
- 観光地で写真を撮ってくれる人がいない
- トラブルに遭った時に頼れる人がいない
- 夜の時間が寂しくなりそう
これらの不安は、適切な準備とツールの活用で解消できます。
おすすめの対策
- 一人でも入りやすいカウンター席のあるお店を選ぶ
- スマホの三脚を活用する
- 事前に緊急連絡先をリスト化しておく
- Torifureで現地での交流相手を探す
特に一人旅中の孤独感や不安は、同じ目的地を訪れる旅行者との交流で大きく軽減されます。Torifureなら事前チャットで相手の旅のスタイルや目的を確認でき、「食事だけ一緒に」「観光スポットで合流」といった柔軟なマッチングが可能です。
一人旅での安全対策については、一人旅の安全対策完全ガイドで詳しく解説しています。
まとめ:一人旅は日本人の新しいスタンダード
2025年最新の統計データから、以下のことが明らかになりました。
一人旅割合の最新データ
- 国内宿泊旅行における一人旅の割合は18.0%(2024年度)
- 前年度15.9%から2.1ポイント増加
- 男性24.2%、女性13.5%と男性が高い傾向
- 30〜44歳が24.6%で最も高い割合
- 世界39カ国中日本が1位(19.2%)
- 5年間で約2倍に急増(2019年10.4%→2024年19.2%)
一人旅はもはや特別なものではなく、日本人の標準的な旅行スタイルの一つとして定着しています。コロナ禍を経た価値観の変化、単身世帯の増加、ソロ活文化の定着など、様々な要因が重なり、今後も一人旅の割合は増加していくと予測されます。
「一人旅をしてみたいけど不安」という方も、適切な準備とツールの活用で、きっと素晴らしい体験ができるはずです。統計データが示すように、あなただけが一人旅をしているわけではありません。約5人に1人が一人旅を選ぶ時代なのです。
今年こそ、勇気を出して一人旅に挑戦してみませんか?きっと新しい自分との出会いが待っているはずです。
参照データ・最新情報
公式統計データ
- じゃらんリサーチセンター「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2025」(2025年7月発表)
- じゃらんリサーチセンター「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2024」(2024年7月発表)
- ユーロモニターインターナショナル「ボイス・オブ・ザ・コンシューマー:ライフスタイルサーベイ」2024年版(39カ国調査、2024年1-2月実施)
調査概要
- じゃらん調査2025:全国15,586人対象、2024年度(2024年4月〜2025年3月)の国内宿泊旅行実態調査
- じゃらん調査2024:全国15,520人対象、2023年度(2023年4月〜2024年3月)の国内宿泊旅行実態調査
- ユーロモニター調査:39カ国各国約1,000名対象、2024年1月〜2月実施
