週末の1泊2日で九州ソロ旅を満喫するなら、直行・本数多めの路線を選び、交通→宿→体験の順で押さえることが成功の鍵。ここでは予算2万円台で楽しめる、安全な動線と映える時間帯まで設計済みの実践的な5プランをご提案します。
九州ソロ旅成功の3つのポイント
1. 予約の順番は「交通→宿→体験」で固定 時間の柱となる交通手段を最初に確定することで、全体のスケジュールが組みやすくなります。
2. 予算は「交通+宿+体験+食+予備20%」を目安 国内一人旅の平均予算は1泊2日で約2〜3万円。予想外の出費に備え、予備費20%を含めて計算します。
3. 夜は「明るい動線」・「早め行動」・「カウンター飯」がソロの味方 一人旅の安全は夜の行動パターンで決まります。明るい時間帯と人通りの多い場所を選ぶことが重要です。
0. 週末ソロ旅の前提と予算の作り方
目的設定が9割を決める
最初に目的を1行で決めます。例:「海とカフェで整う」「ご当地麺3杯制覇」「露天でととのう」。目的が明確だと、時間配分も宿選びも迷いません。九州内発の予算目安
交通費(JR/高速バス等):¥4,000〜9,000 宿泊費(立地優先のビジホ〜温泉宿):¥5,000〜12,000 体験/入浴/施設費:¥1,000〜3,000 食費(カフェ・夜・朝):¥3,000〜5,000 予備費(20%):¥2,000〜4,000
合計:¥15,000〜28,000
節約のコツ:学生は学割・早割活用、社会人は早期予約+駅近の宿をチョイス。女性ソロはフロント常駐や女性専用フロアもチェックポイントです。
プラン1|福岡シティ & 糸島:海とカフェで"整う"週末
こんな人におすすめ
都会×海の両方を楽しみたい、写真もカフェも妥協したくない人アクセス・宿泊
移動:福岡空港→地下鉄で天神・博多エリア/糸島へはJR+バスorレンタサイクル 宿泊:天神/博多の駅近(夜の動線が明るく、コンビニ・飲食店も豊富)1泊2日スケジュール
Day1(午後着)
- 14:00 到着、荷物を預けて街歩き開始
- 16:00 リバーサイドや高台で夕景撮影(青からオレンジの空を狙う)
- 18:00 カウンター席の屋台で博多ラーメン(早め夕食で入店しやすい)
- 20:00 ホテルで休息、翌日のプランを確認
Day2(朝活メイン)
- 08:00 JR筑肥線で糸島へ移動
- 09:30 海辺のカフェでモーニング&撮影タイム
- 11:00 糸島の海岸線を散歩、白砂青松の絶景を堪能
- 13:00 福岡市内に戻り、お土産購入
- 15:00 明るいうちに帰路へ
撮影ポイント:夕方の空×水面反射、糸島の海ライン、カフェの窓辺シルエット
安全のコツ:夜は駅〜宿を一直線ルートで。海辺は早朝〜午前中中心に、風が強い日は無理をしない。
予算目安:¥18,000〜26,000
プラン2|別府:温泉ハシゴで"ととのう"1泊2日
こんな人におすすめ
温泉>観光、とにかく温泉に浸かりたい人アクセス・宿泊
移動:JRで別府駅へ(駅近の立地が楽) 宿泊:別府は一人旅客向けの湯治宿やゲストハウスが充実、駅〜海側のフロント常駐宿が安心1泊2日スケジュール
Day1
- 13:00 到着、荷物預けで身軽に
- 14:00 外湯めぐりスタート(竹瓦温泉→海門寺温泉)
- 15:30 カフェで休憩、水分・塩分補給
- 17:00 もう一湯(地元の共同浴場で"ジモ泉"体験)
- 18:30 地元定食屋で早めの一人飯
- 20:00 ホテルの大浴場でゆっくり
Day2
- 07:00 朝風呂で一日をスタート
- 08:30 温泉街を散歩、湯けむり風景を撮影
- 10:00 足湯めぐり&地獄蒸し体験
- 12:00 別府駅周辺で軽食とお土産
- 14:00 昼過ぎに帰路
撮影ポイント:湯けむり越しの街並み、湯の表面の湯気、路地の温泉情緒
安全のコツ:外湯は明るいうちに複数回利用、夜は宿の大浴場中心に。脱水症状防止のため水分・塩分補給をこまめに。
予算目安:¥17,000〜24,000
プラン3|熊本市&阿蘇:城下町と外輪山で"非日常"
こんな人におすすめ
街×自然のコントラストが好き、スケール感のある風景を撮影したい人アクセス・宿泊
移動:JRで熊本駅→市電/バスで中心部、阿蘇へは朝出発の往復(帰り時間は余裕を持って) 宿泊:市中心部(夜道が明るく、朝の阿蘇行きバス停にアクセス良好)1泊2日スケジュール
Day1
- 14:00 熊本城周辺で歴史散策
- 15:30 城下町と現代の商店街でコントラスト撮影
- 17:00 市電で繁華街へ移動
- 18:00 馬刺しやラーメンをカウンター席で堪能
- 20:00 ホテルで休息、翌日の天候確認
Day2(朝活)
- 07:00 早便で阿蘇へ(天候・運行状況は前日チェック)
- 09:00 草千里や米塚で大パノラマ撮影
- 11:00 阿蘇神社参拝、門前町散策
- 12:30 熊本市内に戻り、カフェで写真整理
- 14:30 明るいうちに帰路
撮影ポイント:石垣の陰影、阿蘇の草原と空のグラデーション、外輪山の雄大なライン
安全のコツ:阿蘇は天候変化が早い。風・雲行きを見て無理せず街へ戻る判断が重要。
予算目安:¥19,000〜27,000
プラン4|長崎シティ:路面電車で"物語の街"と夜景
こんな人におすすめ
レトロ×坂道×夜景、異国情緒を感じたい人アクセス・宿泊
移動:JR/バスで長崎駅→路面電車で市内回遊 宿泊:駅〜中心部、夜景スポット帰りの明るい動線を確保できるエリア1泊2日スケジュール
Day1
- 13:00 路面電車でグラバー園へ、異国情緒を撮影
- 15:00 中華街で小腹を満たしつつ街歩き
- 16:30 港エリアで夕景準備(海面×光の反射を狙う)
- 17:30 稲佐山展望台へ(早めの時間で夜景撮影)
- 19:00 中心部に戻り、ちゃんぽんをカウンター席で
- 20:30 明るい動線でホテルへ
Day2
- 08:00 朝の坂道散策(人が少なく撮影に最適)
- 09:30 出島や眼鏡橋周辺をゆっくり見学
- 11:00 喫茶店でモーニング、地元の空気を感じる
- 13:00 お土産選び、カステラやびわゼリー
- 14:30 昼過ぎに帰路
撮影ポイント:レトロ電車の流し撮り、港の光跡、石畳の坂道
安全のコツ:坂の暗い路地は避ける。電停〜宿の道を昼間に一度確認しておくと安心。
予算目安:¥18,000〜25,000
プラン5|鹿児島・桜島:火山の"地球感"を手軽に体験
こんな人におすすめ
自然のスケール感を感じたい、ほどよい冒険を求める人アクセス・宿泊
移動:JRで鹿児島中央駅→市電/バス→フェリーで桜島(時刻表は余裕を見て確認) 宿泊:中央駅周辺(交通の結節点で夜も明るく、翌朝のフェリーアクセス良好)1泊2日スケジュール
Day1
- 14:00 市内散策、西郷隆盛像や城山公園
- 16:00 天文館で鹿児島の郷土料理を下調べ
- 18:00 黒豚しゃぶしゃぶや芋焼酎をカウンター席で
- 20:00 ホテルで翌朝のフェリー時刻を最終確認
Day2(朝活)
- 08:00 フェリーで桜島へ(甲板から朝の海を撮影)
- 09:30 湯之平展望所で桜島の稜線を望む
- 11:00 有村溶岩展望所で火山の力強さを体感
- 12:30 フェリーで鹿児島に戻る
- 13:30 お土産(さつまいもスイーツが人気)
- 15:00 帰路
撮影ポイント:フェリー甲板からのワイドショット、稜線の陰影、溶岩の質感
安全のコツ:桜島は天候と運行状況を前日チェック。火山情報・通行止めは公式案内を必ず確認。
予算目安:¥19,000〜28,000
予約とパッキングの"鉄則"
予約の順番(絶対にブレない)
①交通:時間の柱を最初に固定 ②宿:立地を最重視(安全な夜道+朝の行動しやすさ) ③体験:朝活を1つは必ず組み込むソロ旅ミニ持ち物リスト
基本8点セット 身分証/クレカ+少額現金/モバイルバッテリー/薬/保険証/折りたたみ傘/耳栓/ハンドタオル季節追加 夏:日焼け止め・冷感タオル 冬:貼るカイロ・薄手ダウン
よくある質問と実践的回答
Q1. 夜のごはんが一番ハードル高い…
A. 17〜18時台に入店するだけで難易度が劇的に下がります。カウンター席の店を事前にリストアップし、アイドルタイムを狙いましょう。Q2. 交通と宿、どっちを先に予約?
A. 交通が先です。到着・帰路の時刻が決まると、宿の立地条件や夜の行動範囲の最適解が見えてきます。Q3. 天候が崩れたら?
A. 屋内スポット(美術館・市場・温浴施設)に即切り替え。翌朝の朝活で屋外スポットを狙う思考が成功の秘訣です。Q4. 2万円台に抑えるコツは?
A. 本数の多い路線を選ぶ、ビジホ+駅近立地、体験は1メイン+1おまけに絞る。早割・学割も積極活用を。まとめ:明るい動線を味方に、近場から始めよう
週末ソロ旅は移動がシンプルなほど満足度が上がります。今回の5プランは、どれも明るい動線×撮れ高の時間帯を基準に設計した"失敗しない構成"。まずは最も行きやすい場所から始めて、一人旅の感覚を掴みましょう。
慣れてくれば、2泊3日や他エリアへと自然に範囲を広げることができます。自分だけの特別な時間を、九州の豊かな自然と文化の中で思いきり満喫してください。
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